あそびを通して育む人間力

2023年10月24日

 本園は園外保育という名称で遠足に年間7回出かけます。出かける先は毎年様々ですが、大泉緑地公園は毎年定番の行先です。
 この大きな公園内では,いろいろな種類のどんぐりが拾えたり、虫とりができたり、カブトムシの幼虫まで探すことが出来ます。
 ピカピカのどんぐりを見つけて、心トキメク子どもたち。それだけで、その場所から動いてくれなくなります。
 そして、毎年面白いのが「ザリガニ釣り」です。なぜ面白いかというと、それぞれの子どもの性格が明確に出るからです。
「できないできない! どこにザリガニがいるの!」と人に頼ってばかりの子ども。よく見て、よく考え「む〜〜〜〜っと」ザリガニが出てくるまでじっと我慢する子。その釣れたのを見て、すぐに場所がえをする子。ザリガニが餌を掴むやいなや慌ててしまう子などなど。
 じっくりと子どもを観察していると、背景に普段の生活の様子が見えてきます。何でも簡単に努力せず願いを叶えてもらっている子は、我慢強く頑張れない。そして、考える、試行錯誤することができない傾向が強いですね。そして、今日釣れなかったことを残念がりながらブツブツ独り言。
 その囁きを聞いていると「〇〇君が先に釣ったからだ!」とか「〇〇ちゃんが〜〜してくれなかったから」と全て他人のせいにしているひとりごと。
 もしも、ご家庭でそんなつぶやきを聞いたならどうしますか?是非きちんと伝えてあげてください。
「条件はみんな一緒」「自分のどこがダメだったのか、どんな工夫を友達はしていたのかを考えるべきだよ」って。
いつでも、どんな時でも自分を客観的に見る、振り返る癖づけをしてあげましょう。
 その積み重ねが、強固な人間力を育てますよ。

 
 

幼稚園のおはなし

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帝塚山幼稚園 園長

帝塚山幼稚園 園長

田中 幸枝

明るく元気で、好奇心旺盛。スーツを着て園内で過ごすことが最も苦手。「感動体験」をモットーとした幼児教育を行っている。「食育インストラクター」「ブレッドライセンス」「小型船舶1級」といった資格を所有し、自ら現場に出て園児の指導に当たっている。

[趣味]

アウトドア色々・・・
夏は海でシーカヤック・キャンプ、冬は冬山でバックカントリー・スキー

[特技]

料理、アウトドア料理、野菜作り、簡単DIY

2024年4月