ご協力のお願い

 2016年、学校法人帝塚山学院は創立100周年という輝かしい歴史を刻むことができました。1917(大正6)年4月の小学校開校以来、「力の教育」を標榜し、「意志の力」、「情の力」、「知の力」、「躯幹の力」を備えた人物の育成に邁進し、幼稚園から大学院まで8つの設置校を擁する関西屈指の総合学園へと発展を遂げることができました。これもひとえにみなさま方のお力添えの賜物と深く感謝申し上げます。
 また、100周年記念事業募金では多くの方々からご支援いただいたご寄付によって、在校生のための施設・設備の新設や家計の急変等により修学が困難となった方に対しての奨学金を給付する100周年記念奨学基金も設立することができました。改めて、ここに感謝申し上げます。お蔭をもちまして、学院のすべての設置校において、志願者数は増加傾向に転じており、学院第2世紀に向けて、着実なスタートを切りはじめております。
 しかしながら、国内での少子化は加速の一途をたどり、戦後最大規模と言われる教育改革への対応など、私学を取り巻く環境は一層の厳しさを増しています。そうした中、今後も世界的に社会構造が変化していく21世紀に必要な能力として、「新しい価値を創造する力」「緊張とジレンマの調整力」「責任を取る力」の3つの力を持つ人材が求められています。
 このような状況を踏まえ、学院としては園児・児童・生徒・学生の知性と個性を伸ばし、教育の質的向上を図り、真の「力」のある人材の育成をめざして、さらなる教育環境の充実を図りたいと考えております。
  このたび創設の運びとなりました「まつかさ応援募金」は、まさに学院のめざす取り組みをひとつでも多く、少しでも早く実現することを目的としています。新たに法人本部に設けた校友課を窓口とし、各同窓会・保護者様との関係を密に繋いでいく所存です。
 輝かしい人材を輩出し、帝塚山学院が「品格ある由緒正しい名門私学」として永続的に発展していくため、ぜひご協力いただければと存じます。
 教職員はもとより、卒業生のみなさま、在学生保護者のみなさまをはじめ、各界でご活躍の方々、企業・法人のみなさまにおかれましては、本募金のご趣旨をご理解いただき、なにとぞ温かいご支援を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

学校法人帝塚山学院
 理事長野村正朗