|
先日高島屋で伝統工芸の人形師の人がきていたので出かけてみた。 かねてからすが糸を使っておひなさまのかしらを作るのにてこずっていたので、なにかいいヒントはないものかと思ったのである。 立派な市松人形を時節柄沢山飾られていた。 私は髪の毛は難しいねと言うと、その人形師の人は市松人形のすが糸を使ったかしらの作り方を親切丁寧に教えてくれた。 私は帯にする生地を買って初めて市松人形に挑戦することにした。その帰りに紀ノ国屋によってきものの縫い方ののっている人形の本をかった。着物は縫ったことはないのである。 かしらには樹脂粘土にアクリ絵の具の白をまぜてまるくまるめた。着もの地は京都の義姉がちりめんを送ってくれていたのでそれを使ってみたかったのである。 |
夕方まで仕事をすませ、夕食後製作にとりかかった。かしらはおもった様にうまくいった。着物を型紙どおりにたってぬってみた。胸元にふくらみをもたせるのがこつだと教えてもらった。身体にも厚味が必要だともいわれた。 ところが二番目に作った右の人形はやわらかさにかけている。着物地も接着芯がついているものなのでちりめんのようには風合いがでなかった。おびあげにかのこを買いにまた高島屋にでかけた。前髪を短くカットしてもらった。 チャンスを逃すなというわけでこんな人形師に出会うことはもうそうはないと思う。おかげでこんな人形を作ることができたのである。聞くはいっときの恥じ聞かぬは一生の恥じとおもうのである。 |
|
|
左の赤い着物の女の子は3番目の作品である。おひなさまは粘土で5段飾りをつくった。写真の取り様で雰囲気がでておもしろいとおもう。人形づくりとともに写真のおもしろさも感じている。 |
|
これでおひなまつり完成である。
<もとにもどる> |