子育てヒント

2019年12月10日

旅先のホテルの卓上にあった夕刊の「子育てイライラ怒らぬ八策」という大きな見出しに目がとまりました。

「しつけ」を名目にした虐待が後を絶たず、児童虐待防止法が改正されますね。ただ、改正すれば大丈夫なわけではないので、根本的にどう行動すべきかを提案し伝えていく必要があると思います。

ただ、育てる親の環境も随分変化しているのも事実です。昔なら、祖父母が見ておいてあげようとか、きょうだいや近所の子どもたちが下の子どもの面倒を見るのが当たり前でしたが、今は全てを両親がやらなければなりません。

また、親世代の育った背景を思い浮かべると、気遣いを嫌い、自分のペースを守りたい、あまりしんどい事にはチャレンジしたくない、自分をとことん追い込むのはちょっと無理・・・ といった感じでしょうか。

そんな、平穏な毎日を過ごして育ったところに、思い通りにならない「子ども」が現れると、どうしていいかわからなくなるようですね。
更には、叱る、怒るは子育てでは禁物!と周囲から言われ、現実として言うことを聞かない無茶苦茶な我が子を目の前に、どうしていいか分からないと、涙を浮かべ、私に相談される方もおられました。
感情的に怒ったり、イライラを単にぶつけることと、いけないことを教える、正しいことを教え導くことを混同されている方も少なくないようです。

子どものかわいらしさは、やはり親の接し方次第で随分変わります。2枚目の画像に掲載した、暴力的コミュニケーションばかりだと、子どもはどんどんひねくれ、どんどんかわいらしさを失っていくと予想されます。
その結果、自分は親なのに子どもを可愛く思えない・・・と悩まれる結果となります。

特に1歳半を超えた頃から、自我が芽生え始めると、駄々をこねたり、泣いたり わめいたりと手が付けられないことが出てきます。 掲載されている八策の中にも「落ち着く」とありますが、泣きわめいているときは子どもを安全な場所において、少し離れて見守り、親も子も落ち着いてから、話を始めるのも一つの方法かと思います。

落ち着いたら、本人の気持ちを代弁し、簡単な言葉で短く、的確に何がだめなのかそして、どうするべきか次の提案してみましょう。簡単にはいかないかもしれませんが・・・。 しかし、普段から、できるている事、本人がやろうと頑張っている姿を是非認め、ほめることを心がけてみてください。すると、だめだったことも素直に聞き入れられるようにも変化するはずです。
そして、規則正しい生活リズムが子どもの機嫌を安定させます。

ずっと子どもと向き合っているとしんどくなってしまうというお母さん、それは決して悪い事ではありません。
たまには息抜きしながら、自分らしさを保ちながら、子育てされることをお勧めします。
頑張れ!お母さん!応援しています!!
 
 

子育て

このページの先頭へ

帝塚山幼稚園 園長

帝塚山幼稚園 園長

田中 幸枝

明るく元気で、好奇心旺盛。スーツを着て園内で過ごすことが最も苦手。「感動体験」をモットーとした幼児教育を行っている。「食育インストラクター」「ブレッドライセンス」「小型船舶1級」といった資格を所有し、自ら現場に出て園児の指導に当たっている。

[趣味]

アウトドア色々・・・
夏は海でシーカヤック・キャンプ、冬は冬山でバックカントリー・スキー

[特技]

料理、アウトドア料理、野菜作り、簡単DIY

2019年12月