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まだまだ楽しむ稲

  • 子どもたちの歩み
  • Vol.47
 一粒の種籾を植えてからおよそ8ヶ月経ち、収穫を終えた今もなお、「稲」「お米」を楽しんでいるのは年長組。収穫後は新米でおむすびを味わい、わらでしめ縄リース作りを経験しました。そして1月からは玄米茶作りとぬか漬け作りを楽しみ、味わっています。  
 玄米茶は、園長先生に手伝ってもらい、ホットプレートで玄米を根気よく炒ります。なんともいえない芳ばしい良い香りが廊下に広がり、子どもたちは深く息を吸い込んでは吐き、「あぁ~、いい匂い。食べたくなる。」「色が茶色になってきた!」など口々に感想を言いながら、玄米茶の完成に期待を膨らませました。寒い冬に飲む熱くて香り高い玄米茶は、想像以上に「美味し!」かったようです。
ぬか漬けは、ぬか床作りからスタート。何のぬか漬けが食べたいのかをクラスで話し合い、野菜を購入し、ぬか床に入れ、毎日ぬか床を混ぜます。「ちょっと匂いがするよね。」「べたべたする感じが気持ちいいかな。」と言いながら。シャキッとしていたきゅうりを数日漬けておくと、あら不思議!きゅうりがへなっとお辞儀ができるような柔らかさに変身しているではありませんか。食べてみると、ちょっぴり酸味のきいたお漬物になっていることに感激。これらの活動で、自然と子どもたちの五感が鍛えられています。また、ぬか漬けの「あら不思議」が好奇心や探究心をうずうずさせ、発酵や発酵食品についての学びにつながっていくのでした。  
 これからさまざまな経験を通して、心が揺さぶられ、自らが「もっと知りたい」と思うところから学びの場へ一歩二歩と進んでいってほしいと願います。そして、そんな活動を思う存分に楽しんでほしいです。

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