読書の輪「おすすめ本」紹介 No.074

2012年10月1日

読書の輪「おすすめ本」紹介

  あなたの『おすすめ本』を募集します。
帝塚山学院中学校高等学校図書館にある本で、あなたのお友だち・先輩・後輩たちに、 自分が読んで感動した本、みんなに是非読んでもらいたい本を紹介してみませんか?

おすすめ本の投稿は下記のサイトから受け付けています。
http://www.tezukayama.ac.jp/jhlib/dokushonowaboshu.html

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推薦者 (所属) 書名 著者 出版社 【請求記号】 紹介記事
KO (教職員)

オリンピックの身代金 / 奥田英朗著 -- 東京 : 角川書店 ; 角川グループパブリッシング(発売), 2008.11   請求記号【913.6 オク 】 戦後の高度成長の象徴だった東京オリンピックを人質にして、国から身代金をとろうとした男の物語です。こう書くと娯楽作品か、推理小説のようですが、華やかな舞台を陰で支えながらも顧みられることがなかった人たちに焦点をあてた社会派小説です。都会と地方、富める者と貧しい者、そういった対比を浮かびあがらせ、貧しいことの哀しさを主人公に切々と訴えさせています。華やかなもの、美しいものを見ていたらわからない、その裏にある陰の部分は現代の日本も同じだと思います。私たちが知っていなければならないことを、堅苦しさを感じさせず教えてくれる、実に読みごたえのある作品です。
KO (教職員)

晴天の迷いクジラ / 窪美澄[著] -- 東京 : 新潮社, 2012.2   請求記号【913.6 クホ 】 日本では毎年三万人ほどの人が自ら命を絶っています。私も今まで何人もの友人、知人をそういう形でなくしてきました。この作品では、一度死のうとした三人の主人公がある場所に向かい、自分がしようとしたことは忘れてお互いを死なすまいと必死になっていきます。そんなに偉くもなく、間違いも犯してきた人たちですが、「生きてさえいればいいんだ」というメッセージをそれぞれの形で伝えてくれます。不思議なタイトルも、読み終えた時にはすべて納得がいくことでしょう。私は何も言ってあげられなかったけれど、一人で死んでいった友人にこの本を読ませたかったと思います。
NO (中学生)
化物語 ; 上・下 / 西尾維新著 -- 東京 : 講談社, 2006.11   請求記号【913.6 ニシ 1〜2 】 西尾さんの本は、登場人物の名前やストーリーなどが独特でおもしろいです。読んだ後、おもしろすぎて続きが早く読みたいと思いました。是非みなさんも読んでみてください。
NA (教職員)
http://www1.e-hon.ne.jp/images/syoseki/ac_r/64/32798564.jpg
Bungo : 文豪短篇傑作選 / 芥川龍之介[ほか著] -- 東京 : 角川書店 : 角川グループパブリッシング(発売), 2012.8   請求記号【913.68 アク 文庫 】 この本は、近代文学における11名の文豪の短編作品を収めたもので、中には国語の教科書に出ている作品もあります。森鴎外の「高瀬舟」は、いまの私が読んでも深い内容で、罪の重さや安楽死という現代に通じる大きな問題でもあります。中高生の皆さんは、喜助のとった行動をどのように考えますか?私は、自分より欲のない喜助をたとえ人殺しでも罪人とはいえないと思いました。これは庄兵衛の気持ちと重なるのではないかと思います。