読書の輪「おすすめ本」紹介 No.072

2012年1月20日

読書の輪「おすすめ本」紹介

  あなたの『おすすめ本』を募集します。
帝塚山学院中学校高等学校図書館にある本で、あなたのお友だち・先輩・後輩たちに、 自分が読んで感動した本、みんなに是非読んでもらいたい本を紹介してみませんか?

おすすめ本の投稿は下記のサイトから受け付けています。
http://www.tezukayama.ac.jp/jhlib/dokushonowaboshu.html

Page 1
推薦者 (所属) 書名 著者 出版社 【請求記号】 紹介記事
KO (教職員)

舟を編む(光文社)
舟を編む / 三浦しをん著 -- 東京 : 光文社, 2011.9   請求記号【913.6 ミウ 】 電子辞書が普通になった今でも紙の辞書に愛着をもつ人はやはり多いと思いますが、これは、国語辞典の編纂という、一般にはあまり縁のない仕事に取り組む人々の物語です。愛すべき登場人物とコミカルな文章が実に読みやすく、地味で気の遠くなるような作業を身近に感じさせてくれます。お金儲けの為でなく、より良いものを作ろうとする真摯な姿は胸を打ち、辞書完成の場面では拍手したい気持ちになってしまいます。楽しく読みながら、「へぇー」と思うようなことをいろいろ教えられ、久しぶりに本棚の国語辞典を手にとって確かめてみたくなります。ちょっとした物知りになれますよ。
KO (教職員)

すべて真夜中の恋人たち(講談社)
すべて真夜中の恋人たち / 川上未映子著 -- 東京 : 講談社, 2011.10   請求記号【913.6 カワ 】 自分からは何も選ばず、成りゆきのままに、孤独に生きてきた主人公冬子が初めて三束さんというひとを好きになります。決してハッピーエンドではありませんが、読んだ後には哀しさよりも光が残ります。この作品には全編に渡って「光」が流れているのです。物理学的な光の話や友人が長々と持論を述べる場面など、少々わかりにくいところもありますが、三束さんへの想いが切々と語られる箇所はとても美しく、理屈抜きにひとを好きになる、どうしようもない気持ちを思い出させてくれます。一生のうちにこんな恋ができれば、そのひととの思い出が放つ光を頼りに、こんな時代でも人は何とか生きていけるのでは、と思います。
KO (教職員)

遺体(新潮社)
遺体 : 震災、津波の果てに / 石井光太著 -- 東京 : 新潮社, 2011.10   請求記号【369.31 イシ 】 東日本大震災から早や1年、大阪にいるともう遠いことのように思ってしまいがちですが、被災地では今も行方不明者の捜索が続いています。この作品は、釜石市の消防団員や民生委員、医師、歯科医師など、被災者の救出や遺体の収容、身元確認にあたった人たちの話をまとめたものです。酷い姿の遺体に胸をつまらせながらも、何とか家族の元に帰らせてあげたいという気持ちで皆が懸命だったことが克明に綴られています。身元が判明せず、安置所に置かれたままになっている遺骨が釜石だけでも百以上あるそうです。たとえ何もできなくても、私たちは決してあの日を忘れず、被災者に心を寄せていかなければいけないと思います。
IT (教職員)
こんなに面白かった!「ニッポンの伝統芸能」 / 齋藤孝[著] -- 東京 : PHP研究所, 2011.7   請求記号【361.5 サイ 文庫 】 能、歌舞伎、茶の湯などの伝統芸能を外国の方に説明する時にとても役立ちそうです。とにかく読みやすく、分かりやすい。