読書の輪「おすすめ本」紹介 No.070

2011年9月13日

読書の輪「おすすめ本」紹介

  あなたの『おすすめ本』を募集します。
帝塚山学院中学校高等学校図書館にある本で、あなたのお友だち・先輩・後輩たちに、 自分が読んで感動した本、みんなに是非読んでもらいたい本を紹介してみませんか?

おすすめ本の投稿は下記のサイトから受け付けています。
http://www.tezukayama.ac.jp/jhlib/dokushonowaboshu.html

Page 1
推薦者 (所属) 書名 著者 出版社 【請求記号】 紹介記事
   TS (高校生)
   
キッドナップ・ツアー / 角田光代著 -- 東京 : 新潮社, 2003.7   請求記号【913.6 カク 文庫 】 この物語の主人公は小学生の女の子で、彼女の両親は離婚をしていて、長い間父親とは会っていない。夏休みに入ったある日、コンビニへ向かう途中で偶然、父親と再会をする。なんと父親は彼女を誘拐するのだ。そして、二人は夏休みを一緒に過ごすことになり、家族の絆が深まっていく・・・.。
   YA (教職員)

   
中原中也詩集 / -- 思潮社 1975   請求記号【911.56 ケン 1003 】 あの日、家電量販店でテレビを選定していた私は、突然切り替ったその映像に息を呑んだ。巨大津波が、家を、車を、そして人をのみ込み、全てを破壊していく。この世の終りを見ているのかと疑った。普段は優しい自然。が、時に激しく猛り狂う。私は無意識に音楽に癒しを求めていた。こうした状況下、詩人達ももがく。「あの惨状を表現する言葉がなく情けない。本能的に技術でまとめようとしているのが嫌でならなかった。」と詩人の佐々木幹郎氏。そんな時、中也の『風が立ち、浪が騒ぎ、無限の前に腕を振る。』(“盲目の秋”の冒頭部)が浮かんできて、救われたと言う。今は『無限の前に腕を振る』しかないのだと。「私達は言葉から見捨てられていたのではないか。」とも吐露され、言葉を探す苦闘に直面されている。ところでこの詩、実は失恋時に生まれたものである。
   KO (教職員)

   大人の流儀(講談社)
大人の流儀 / 伊集院静著 -- 東京 : 講談社, 2011.3   請求記号【914.6 イシ 】 お説教めいた話が苦手な人には、25年前に白血病で亡くなった女優夏目雅子の夫だった著者が、初めて亡妻とのことを書いた最後の数ページを読むだけでもよいと思います。夏目雅子を知っている人なら、28歳の若さで、結婚したばかりの幸せの絶頂での発病と夫婦二人での闘病生活の様子を読むと、あの美しかった人が眼前に蘇り、彼女の無念さを思って胸がつまることでしょう。彼女を知らない若い世代の人たちも、二人がどれほどお互いを思いやっていたか、命のぎりぎりのところでしか示されないような凝縮された愛情の深さにきっと心打たれると思います。絶望を乗り越えた著者の最後の数行は心に沁み入ります。悲しい気持ちを抱えている人は一度読んでみて下さい。
   EN (高校生)
   
制服のころ、君に恋した。 / 折原みと著 -- 東京 : 講談社, 2006.12   請求記号【913.6 オリ 】 死んだはずの彼が働いている私の前に現れ、忘れられずにいた私に次の恋へのエールとそのときの彼の気持ちがわかってかわいいとも思います。次の恋になかなかすすめない人や過去の恋をひきずっている人におすすめだと思います。私の中で一番この「恋愛小説」が好きです。