読書の輪「おすすめ本」紹介 No.059
2010年6月8日
| 読書の輪「おすすめ本」紹介 |
あなたの『おすすめ本』を募集します。
帝塚山学院中学校高等学校図書館にある本で、あなたのお友だち・先輩・後輩たちに、 自分が読んで感動した本、みんなに是非読んでもらいたい本を紹介してみませんか?
おすすめ本の投稿は下記のサイトから受け付けています。
http://www.tezukayama.ac.jp/jhlib/dokushonowaboshu.html
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| 推薦者 (所属) | 書名 著者 出版社 【請求記号】 | 紹介記事 |
FU (中学生)![]() |
ボーイズ・イン・ブラック ; 1 / 後藤みわこ著 -- 東京 : 講談社, 2007.1 請求記号【913.6 コト 1 】 | 松永タケルは小夢野中学の2年。おれのクラスにとんでもない美少年、『芸能人みたいじゃん、ねーっ』な転校生が来た。名を雨龍しのぶ。おれも実はみんなが気にするように最初からしのぶがきになっていた。あいつが来てからおれの周りで変なことがおきまくる。しのぶは何かをかくしている!・・・はず。 |
KO (教職員)![]() |
アンジュール : ある犬の物語 / ガブリエル・バンサン作 -- 神戸 : ブックローン出版, 1986.12 請求記号【726.6 ハン 】 | 文字が全くない、鉛筆デッサンだけの絵本です。しかし、どれほどたくさんの言葉を用いても書ききれないことがこの絵本には描かれています。捨てられた一匹の犬が彷徨う姿を追いながら、時には鉛筆による点で描かれただけの犬の、圧倒的な存在感に息を呑まずにはいられません。頁をめくるごとに哀しさに打ちのめされそうになった時、作者によって最後に与えられる救いに胸が熱くなることでしょう。 |
KO (教職員)![]() |
五千回の生死 / 宮本輝 著 -- 新潮社 1987 請求記号【913.6 ミヤ 閉架書庫 】 | 宮本輝の最初の長編小説にはあまり好きなものが見つけられませんが、13年前に出たこの短編集は味わい深いものばかりです。表題作の「五千回の生死」は大阪のなじみある地名がいくつも出てきて、大阪弁も心地よく、映画を観るような気持ちで読み進めると思います。私はこの中では「トマトの話」が一番好きですが、名前もわからない一人の男性の死とトマトに思うことは、読み手一人一人によってきっと異なると思います。五千回の生死とは何なのか、トマトは何を物語るのか、一度読んでみて下さい。 |
KO (教職員)![]() |
反貧困 : 「すべり台社会」からの脱出 / 湯浅誠著 -- 東京 : 岩波書店, 2008.4 請求記号【368.2 ユア 新書 】 | 一昨年暮れの『年越し派遣村』のニュースで著者の湯浅誠氏を見たとき、いわゆるエリートコースを約束されながら、ここまで他者のために奔走する姿に深い感銘を受けました。日本は豊かな国のように思われていますが、格差社会の中で喘ぐ人々の実状を知ろうともしない人の多さに、国全体の心の貧しさを感じずにはいられません。「自己責任」、「勝ち組、負け組」などという言葉を軽々しく口にする前に、私たちが知るべきことを著者は丁寧に教えてくれています。 |
YA (教職員)![]() |
ロシア音楽の魅力 : グリンカ・ムソルグスキー・チャイコフスキー / 森田稔著 -- 東京 : 東洋書店, 2008.11 請求記号【762.38 モリ 】 | グリニカ、ムソルグスキー、そしてチャイコフスキー。19世紀ロシアの3人の作曲家達の歩んできた人生とその魅力を年譜形式で辿っていく。中でもチャイコフスキー。有名な交響曲第6番『悲愴』、その初演直後の不可解な彼の死をめぐっては自殺説もあったとか。「底知れぬ陰うつさ」「すさまじいバッカス的な生の歓喜」この背反する二面性にロシア文学の特質を見たのは碩学の井筒俊彦氏であるが、彼は音楽におけるその体現者のように思える。『N響アワー』(心に残ったコンサート・ソリスト編)の昨年度のベスト10では、チャイコフスキーやショスタコーヴィチなど、その上位曲をロシア人作曲家が占めていた。どうやら、ロシア音楽は私達日本人の心をすっかり魅了してしまっているようだ。 |