読書の輪「おすすめ本」紹介 No.056

2010年1月18日

読書の輪「おすすめ本」紹介

  あなたの『おすすめ本』を募集します。
帝塚山学院中学校高等学校図書館にある本で、あなたのお友だち・先輩・後輩たちに、 自分が読んで感動した本、みんなに是非読んでもらいたい本を紹介してみませんか?

おすすめ本の投稿は下記のサイトから受け付けています。
http://www.tezukayama.ac.jp/jhlib/dokushonowaboshu.html

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推薦者 (所属) 書名 著者 出版社 【請求記号】 紹介記事
NA (教職員)
  園芸少年(講談社)
園芸少年 / 魚住直子著 -- 東京 : 講談社, 2009.8   請求記号【913.6 ウオ 】 コーラを飲みほした後の氷水をなにげなく枯れかけた植木鉢にやると、あくる日、その植物の葉っぱがΛからV向きによみがえったことに喜びを感じ、園芸に興味をもつ少年と、見るからにいかつく不良っぽい少年と、読めば略語の意味がわかるBBとよばれる少年の3人が、高校に入学して園芸部を復活させ、荒れはてた校庭をも復活させる。部活を通して3人の友情が高まっていく話だが、3人のキャラクターがおもしろく、読書嫌いな人でも読みやすい本なので、おススメです。
KO (高校生)
  疾走(角川書店)
疾走 ; 上・下 / 重松清[著] -- 東京 : 角川書店, 2005.5   請求記号【913.6 シケ 1・2 文庫 】 主人公の兄は、犯罪を犯してしまい、世間は一気に手の平を返す。人を信じられなくなった主人公は自ら望んで1人になるが、さびしい気持ちは簡単に消えない。兄の犯罪が原因で父も母も家を出ていく。本当に1人になった主人公はどこへ向かうのだろう。
NA (教職員)
   
  山椒大夫・高瀬舟(新潮社)
山椒大夫・高瀬舟 / 森鴎外著 -- 東京 : 新潮社, 1985.6   請求記号【913.6 モリ 文庫 】 お伽話の『安寿と厨子王』は、人さらいによって母と引き離され、歳月を過ごした末、再会する話である。いまだ、「安寿恋しや、ほうやれほ・・・」と失明の老母がつぶやく歌のようなことばが残っている。説教集『さんせう太夫』では、安寿が拷問にあって死ぬとあるが、鴎外の作品では、弟を助けるため犠牲になって、沼に入水自殺する。また、人買いの悪者山椒大夫も処刑されず、後に富み栄えてしまうのは、因果応報という仏教説教とは異なる。読み比べてみるのも面白いと思う。それにしても母子の再会シーンで、老母の目が開く文章表現は、さすが、鴎外の作品だと感じた。
TA (卒業生)
  女子の国はいつも内戦(河出書房新社)
女子の国はいつも内戦 / 辛酸なめ子著 -- 東京 : 河出書房新社, 2008.3   請求記号【159.7 シン 】 私も中学・高校のことを振り返って読んでみると、「こういうこともあったなぁ・・」といろんな思い出がよみがえってきました。陰口や仲間外れなど女子の世界はいろんなトラブルがいっぱい。人間関係で悩んだり、学校生活に疲れたときに一度読んでほしい。先生方にも、生徒の人間関係を知るために一度読んでほしい。