読書の輪「おすすめ本」紹介 No.048

2009年2月23日

読書の輪「おすすめ本」紹介

  あなたの『おすすめ本』を募集します。
帝塚山学院中学校高等学校図書館にある本で、あなたのお友だち・先輩・後輩たちに、 自分が読んで感動した本、みんなに是非読んでもらいたい本を紹介してみませんか?

おすすめ本の投稿は下記のサイトから受け付けています。
http://www.tezukayama.ac.jp/jhlib/dokushonowaboshu.html

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推薦者 (所属) 書名 著者 出版社 【請求記号】 紹介記事
SA (中学生)
  
KIDS / 乙一原作 ; 坂東賢治脚本 ; 相田冬二ノベライズ -- 東京 : 角川書店;角川グループパブリッシング[発売], 2008.1   請求記号【913.6 オツ 文庫 】 「傷の深さも痛みも二人で半分・・・」父親に子供の頃、傷つけられたタケオ、他人の傷を自分に移せる不思議な能力を持っているアサト、そんな二人がある日出会った。やがてタケオはアサトの不思議な能力に気づいた。他人の傷を自分に移し続けるアサト・・・。それは、アサトの過去へのつぐないだった。
YO (卒業生)
  
落窪物語 / 花村えい子 著 -- 中央公論社 1997   請求記号【726.1 マン 02 】 『シンデレラ』と聞いて、まず初めに想像するのは、「ガラスの靴」と「カボチャの馬車」でしょうか。それから「魔女」と「王子さま」。『シンデレラ』はヨーロッパの代表的な物語です。でも、日本にも『シンデレラ』はあるんです。といっても、「ガラスの靴」もなければ、「カボチャの馬車」も「魔女」も登場しません。代わりに「魔法のようにお姫さまを美しく着飾る侍女」や「牛車」が登場します。「王子さま」も「少将さま」に変換されています。『落窪物語』と『シンデレラ』を比べて読んでも、おもしろいかも知れません。
KA (教職員)
  
塩の街 : wish on my precious / 有川浩著 -- 東京 : メディアワークス;角川書店〔発売〕, 2004.2   請求記号【913.6 アリ 文庫 】 『図書館戦争 シリーズ』や『阪急電車』などでおなじみの、有川浩のデビュー作品です。ある日、世界各地に隕石(塩の塊)が落下、その日を境にして世界は、「塩」に侵食され、終わりを迎えようとしていた。都市機能のまひした東京で暮らす主人公・真奈と彼女を保護している男性・秋庭のラブストーリーです。世界が終わりを迎えようとしているとき、どこで、だれと、どのように過ごすのか。そして、もし終わりを迎えようとしている世界を救う力を持っていたなら、どう行動するのか・・・というような、深遠なテーマを持った作品でもあります。とても面白かったので、ぜひ一度読んでみてください。
KA (教職員)

  
時間の森 : 屋久島 / 山下大明写真・文 -- 東京 : そうえん社, 2008.2   請求記号【748 ヤマ 】 写真とそこに添えられている文章によって屋久島の雄大で、豊かな、そして厳しい自然の様子、さらにそこに息づく生命の力強さが写し出されている一冊です。本来保護を目的として世界遺産に登録されたはずが、逆に世界遺産に登録されたことによって、観光客が増え、破壊されつつあるという屋久島の自然の現状が紹介されている。これからどのようにして屋久島の自然をはじめとする自然環境と共存し、維持していくのかという問題に、真剣に向い合っていかなければならないと感じさせられる本です。