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Photo茜雲②「出発の時」 2020.04.24

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 私がこれまでの学院生活の中で、繰り返し耳にしてきた帝塚山学院の建学の精神である「力の教育」つまり、意思の力、情の力、躯幹の力、について私自身が思い至ったことをお伝えさせて頂きます。

「力の教育」の「力」とは、何の力でしょうか?経済力、学力、又は人を動かすことが出来る権力のことでしょうか。

 私は、「力」とは、「小さな光、希望を灯す力」だと考えます。人は耐え難い困難な事にぶつかった時、暗闇に閉じこもることも、小さな光を探し求めることも、どちらも選べるはずです。心まで闇に包まれると、明日は見えにくくなります。けれども、胸の中に「小さな光」を見つけることが出来れば、少しずつでもその光を増やし、更に大きく輝かせることが可能です。

 波にのまれ、霧に包まれても、打ちのめされた時でも、決して嘆き悲しまずに、自分の中に「小さな光」を見つけ、希望を捨てない力。

 たとえ世界中が闇でも、一人ひとりが「小さな光」を見つける力を持ち、輝きに変える事を忘れなければ、どこまでも照らせるかもしれません。

 本校で学ばせて頂いた「力の教育」と、新しい元号の「令和」に込められた「明日への希望と共に、一人ひとりが大きな花を咲かせる」という願いを胸に、自信を持って歩み出します。



(令和2年2月29日 卒業生代表「答辞」より)  



Photo茜雲①「始まりの時」



Photo茜雲③「癒しの時」

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