狭山の食べ物はこうだった?(春・夏)

 

春の食べ物

餅花

かって河内木綿の盛んであったころ、綿がよく成育することを祈る行事として、柳の枝に小さく餅を巻きつけて餅花といった。綿の花のよく咲いた形をあらわしたものと伝えられている。正月の祝餅をつくとき、家では必ずつくった。この習慣は今も残す家がある。                       

夏の食べ物

ちまき

五月の端午にはちまきをつくり、飾った甲冑.武器に供える。ちまきは米の粉を蒸して練り固め長だ円形につくり、二枚の葉を残して葦の軸を五寸くらいに切り、これを柄にしてさらに葭の葉で四方から包みいぐさでくぐります。

赤ねこ

半夏至には、小麦餅をつくっていた。餅は小麦.餅米を各等分くらいでつきまぜる。小麦のため餅の色が茶褐色を呈するから、『赤ねこ』といい豆の粉をつけてたべる。


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