たくさんの経験を

2022年12月20日

3年ぶりに開催した12月15日の「子育てカンファレンス」には、とても多くの在園児の保護者の皆様が参加してくださいした。そして、子育てに対して迷いや悩みもありながら、とても前向きであることを強く感じ、私も久々に開催してよかったと嬉しく思っております。

そして、その時に話をさせて頂いた「生きる力を育む」という内容にも関連する記事を見つけました。この掲載されている内容を読んで改めて、今の子どもたちは経験不足だと思い当たることが多々浮かびます。そして、遊びの内容についても発展性が低いと感じることが多々あります。
子どもが、何も言わず遊んでいるからといって毎日毎日同じ遊びになっていませんか?その遊びに問いかけや、声掛け、少しでも遊びが発展するような工夫をしてるでしょうか?また、危ないからと言って遊びや経験も親が制限をしていませんか?
そして、記事には失敗を含めた多くの経験を積むことで「自分の力を知る」ことができ、「自分ができることはここまで」を知ることができると秋田喜代美先生は書かれています。そして、乳幼児期は神様が与えてくれた特別な時期でもあり、怪我をしてもすぐに治る力など、様々な力を付ける時期とも続けられています。
 ハサミはあぶない、包丁はあぶない、あの遊具はまだ早い、などなど、子どものチャレンジを拒んでいませんか?大きくなってからチャレンジさせよう、それでは遅いのです。取り返しのつかないような大怪我にならないためにも、乳幼児期から、自分の力を試す経験を見守りながら挑戦させてあげてください。運動機能はもちろん、巧緻性も向上し何よりも優れた「手」という道具も手に入れられることでしょう。


 
 
日本教育新聞2022.12.12保育のこころもち223

子育て

このページの先頭へ

喜びをもっと大きく!

2022年09月28日

 2学期も始まり9月も終えようとしています。まだまだ、新型コロナウイルスと共存しながらの生活が続いています。
そんな中でも、本園の子どもたちはさまざまな体験活動や自然豊かな園庭で存分に遊びまわっています。

 さて、実りの秋を迎え園庭の柿や林檎も綺麗に色づきはじています。そんな中6月に植えたさつまいもが随分大きくなり、収穫時を迎えています。
本園の芋掘りは、苗を植えるところから始まります。
ぐんぐん伸びたさつまいも、一体どれくらい大きくなったのか、実際に確かめることに。今日の日のために、先生方は植えた時の苗をカラーコーピーしておいたんです。
30pだった苗が、なんと4mにも。
実際に、子どもたちの前でメジャーで測ってみたり、自分と大きさを比べたり、子どもたちは大興奮で参加していました。 そして、そんな出来事の一部始終を小さな体を目一杯使って、こんな小さかったお芋さんがこーーーーんなにも大きくなったったんだよ!!って目を見開いてお話ししてくれていました。お芋掘りはまだこれからです。お芋を掘る前からとっても心動かされる感動的な体験と巡りあったようです。
 子どもは、体験して嬉しかったことや、感動したことをとにかく誰かと共有したい、それは何故なのか?一人で喜ぶよりも、人に話すこと、共有することでその何倍もの喜びになることを知っているからです。そして、その話し相手が、大好きな人ならば尚のことでしょう。

 今の子どもたちは、コロナ禍ということもありとても経験不足であったり、いろいろなことにチャレンジすることが少なくなっているのかもしれません。そのため、「生きる力」が低くなっていると感じることが多々あります。
 親子で遊んだり、同じことにチャレンジしたりする中で、喜びや感動、また危険なこともあったり、失敗したり様々な経験をすることになります。その時にこそ、生きる力を育むチャンスとなります。今はどうしても、親は親の時間を過ごし、子どもは子どもの時間を過ごしがちになっています。おおげさなアトラクションではなく、自分の周囲を見渡しながら、気づいたことから会話を楽しんでみてください。楽しませてくれる、タネはたくさん落ちているはずです。種の数だけ、きれない花が咲くことでしょう。
この続きは、子育て講演会でと考えています。


 
 

ひとりごと

このページの先頭へ

帝塚山幼稚園 園長

帝塚山幼稚園 園長

田中 幸枝

明るく元気で、好奇心旺盛。スーツを着て園内で過ごすことが最も苦手。「感動体験」をモットーとした幼児教育を行っている。「食育インストラクター」「ブレッドライセンス」「小型船舶1級」といった資格を所有し、自ら現場に出て園児の指導に当たっている。

[趣味]

アウトドア色々・・・
夏は海でシーカヤック・キャンプ、冬は冬山でバックカントリー・スキー

[特技]

料理、アウトドア料理、野菜作り、簡単DIY

2024年3月

前のページ次のページ